2拠点生活でセカンドライフを楽しく生き抜く

50代で早期退職し、東京と長野で2拠点生活をしています。

魂でもいいから、そばにいて−3・11後の霊体験を聞く (著者:奥野修司)を読む

東日本大震災で生き残った人が、亡くなった大切な人との繋がりをなんとか見出そうとする思いが切ない。

予想もつかない大災害の中で突然断ち切られた日常と残酷な別れに、何かしらの救いを求める気持ちは想像できる。

夢の中や幻、物理的な現象などそれぞれに違った形ではあるが、大切な人との再会と対話が果たされた人が、気持ちの落とし所を見出して前を向いて歩めるようになるエピソードには救いを感じる。

なお、東日本大震災の遺族の主観的な出来事といった、科学では説明できない出来事を丹念に追いかけたのが本書なら、「遺体: 震災、津波の果てに(石井 光太)」は遺体という魂が抜けてしまった存在に焦点を当てたドキュメンタリーである。合わせて読むことでより感慨が深まる。

私個人は親戚、知人に東日本大震災で犠牲となった者はいない。しかし、大切な人が亡くなったときに、その人が最後に示してくれたと思われる不思議な現象を体験したことがある。

ただ、それも偶然起きた現象を主観的に意味付けしただけなのかもしれない。それでも何か特別なメッセージを見出したいという思いは強い。それだけに、この本を読むことで、エピソードの一つ一つを積極的にあり得ることだと受け入れたい気持ちを感じた。