東京で10年以上栽培しているオリーブがある。
鉢植えで栽培していたのであまり大きくならず、花が咲いて実をつける年があれば、花が終わればそれっきりの年もあった。
3株あったがうち2株は数年前に天敵のオリーブアナアキゾウムシにやられてあっという間に枯れてしまい、最後の1株だけはなんとか守り通せた。
東京でこのまま鉢植えで育てても窮屈だろうと思い、御代田に地植えしてはどうかと考えた。
オリーブは温暖な地域の植物なので寒冷地で生きていけるのか心配だったが、実際に地植えで栽培している人のブログがあったので、実行することにした。
3月の東京は春の気配が強まる頃、オリーブを車に乗せて御代田に行った。
しかし、当地はまだまだ寒く、雪まで降る始末だった。
もっとも春の雪なのですぐに溶け始め、日当たりの良さそうな場所の地面を掘って植えつけた。
半月後に再度現地を訪れて確かめると、葉っぱがあらかた茶色に変色し、枯れてしまいそうな様子だった。
いきなりの寒さにやられてしまったのかと残念に思いながらそのままにして、来るたびに観察しても緑の葉っぱが一枚残るだけで、木が生きているのかどうかわからない状態だった。
6月初旬に来た時にもう一度観察すると、ところどころに小さな芽吹きが見られるようになった。



一見枯れたように見えたオリーブは、しっかり生きていたのだ。
このまま大地に根付いて次の冬になる前に大きく育つことを願うばかりである。