マッカーサーは慰安婦がお好き(週刊新潮 2012/2/2号~2013/3/28号) ロシアとアメリカ、どちらが本当の悪(ワル)か(同 2013/4/4号~2014/5/29号) 習近平と朝日、どちらが本当の反日か(同 2014/6/5号~2015/6/25号) 3冊連続で読んだ。
週刊新潮のコラムを単行本にしたものだが、いつも単行本になってからまとめ読みをするのが楽しい。
民主党政権末期から自民党の安倍政権に移り、アベノミクスへの期待がそこそこ高かった時代に書かれたコラムだ。
当時から4~7年以上が経ち、書かれた当時の予想の答え合わせもほぼできる。著者の見通しが的中したものがあれば、外れたものもある。人間だもの、当然だ。
ただ、今から振り返るとやはり著者の見識の高さを再確認させられる。
同じネタを繰り返し取り上げてその時その時の時事ネタに絡めてオチを付ける歯切れのよいコラムはもはや伝統芸のようで、気持ちよく楽しめる。あげつらう対象は幅広いが、最近は米国を取り上げることが多い。
後ろ暗いところがたくさんあるのに立派な御託を並べるところがちゃんちゃらおかしいのだろう。偽善者は嫌われる。
学校では学ばなかった歴史や裏話、個人的経験に基づくエピソードなどを自由に駆使しながら短時間で読めるコラムにまとめ上げる力量は大したものだ。書かれていることのうらを取ったりすることでより深く世界を知り、通り一遍の解釈や大量に垂れ流されるニュースだけを通じて世界を見ることの危うさを学ぶことができる。
フェイクニュース、ディスインフォメーション、欺瞞に満ちた世の中で物事の本質を見極めることが一層重要になる。 今世界で起きていることに対してどのような切り口で取り上げているのか、数年後に答え合わせすることを楽しみにしている。