2拠点生活でセカンドライフを楽しく生き抜く

50代で早期退職し、東京と長野で2拠点生活をしています。

TTID!(と言ってみたいだけ)

This Time Is Different!

TTIDとはThis Time Is Differentの略。すなわち、”今回は違う(=失敗は繰り返さない)”ということ。しかし、実際には反語的に使われており、”今回は違うといいながら結局は同じ結果(失敗)に終わっている”ことが多い。具体的には金融危機や国家の破綻といったことが繰り返される場合によく使われる。
人は失敗から 学ぶというが、金融界や国家財政にかかわるエリートたちがなぜ失敗から学べずに歴史を繰り返すことにな ってしまうのか、非常に興味深い。

自戒を込めてTTID

わかっていても結局は同じ失敗を繰り返すという含意を持つ縁起でもない言葉ではある。しかし、個人レベルでさまざまな失敗してきた自分が、同じ失敗はできるだけ繰り返さないようにしたいという自戒をこめて TTIDという言葉を折に触れて自分に投げかけたいと思う。

TTIDといいながら、やっぱり失敗を繰り返す自分

社会の片隅でひっそり暮らす自分であるが、人生の節目では失敗から学べずに繰り返ししくじってている。例えば、会社を見る目がなく、2度就職して2度とも会社の経営上の理由から会社都合の退職を余儀なくされた。失敗を繰り返したのだ。

新卒で就職した証券会社は、バブル崩壊に伴って過去に行ってきた数々の不正を隠し切れなくなり、勤続10 年目の年にはついに自主廃業に追い込まれた。まだまだ終身雇用という風潮が残っていた時代において、ただの平社員として会社消滅という修羅場に巻き込まれて解雇され、家族を養うために新しい職場への転職を 余儀なくされる経験は心に大きな印象を残した。

急激な変化は突然やってくる

また、一連の金融破たんは、”大企業に就職すれば一生は 安泰”、という社会の考えを大きく変えるきっかけとなったはずだった。個人的には、会社組織に頼って生きているサラリーマンというものの脆さを痛感した。
運良く採用された第2の職場はとても居心地が良く、働くことで自分も成長していることが実感できるところだった。経営者も企業の社会的責任を重視した経営を標榜し、社会的な評価も悪くなかった。しかし、この会社でも過去の不正経理が明らかとなり、体質一新を図るべく構造改革が打ち出される中で早期退職制度が実施されることとなった。不正経理が発覚して半年で会社の雰囲気が一気に変わった。もはやこの会社も安心して働ける場ではなくなったのだ。

目先の仕事に追われて過去の教訓から目を背けていた自分は、勤続20年目でまたしても会社都合という形での2度目の退職となり、会社に振り回されるサラリーマン人生のはかなさを再度痛感する羽目になった。

2度目の退職において過去の経験は生かされたのか?

もっとも、早期退職は悪いことばかりではなかった。1度目の退職の経験から、経済的自立を確立しなけれ ばいつまでも状況に振り回されかねないとの恐怖感を抱くようになっていた。このため、生活が落ち着くと少しずつ株式投資を始め、仕事をしなくても生活できる程度の資産をなんとか作り上げていたので、短時間での決断を迫られる場面でも早期退職制度に手を上げることができたのだ。

経済的な基盤を確立できずに会社にしがみつかざるを得ないでいたら、今頃は配置転換にも文句を言えず、慣れない業務に苦しむ毎日を送っていたかもしれない。今も慣れない仕事をしているが、業績評価や、目標設定とは無縁というだけでストレスが大きく軽減されている点はありがたいと思う。

次に会社を辞めるときこそTTID

でも本当はもうどこかに属して働くというようなことはしたくなかった。 アーリーリタイアメントしたかったはずなのに、今も働いているという状況は格好悪い。TTIDの持つ含意通りとなってしまった。それでも社会とのつながりを持ち続けられることで孤独感や疎外感を覚えずに済んでいるし、通勤で毎日体を動かすことで健康維持にも役立っている。今は雌伏のときだ。近い将来に今の勤め先を辞めるときこそTTIDの言葉通りにする。