今回、早期退職制度の応募に踏み切れた原動力となったのは、株式投資で積み上げた金融資産である。
最初は試行錯誤で資産を減らす
投資のセオリーや決まりごとは星の数ほどあるが、それを守ったからといって必ず成功するとは限らない。実際、最初の頃はルールを決めてその通りに動いていたつもりだがさっぱり儲からなかった。一喜一憂しないといいながらも細かく損切りや利食いを繰り返しては、結局資産は減っているという状態だった。
オーソドックスなスタイルに回帰して成功する
結局、自分に向いていたのは、将来伸びそうな会社を発掘して、その会社の株式の現物を買ってそのまま持ち続けるというスタイルである。信用取引はしないし、短期売買もしない。安く買って値上がりしたときに高く売るだけである。その分銘柄の選定には時間をかけている。 このスタイルに定着するまではいろいろ試してきたが、結局上手く行かず、原点に戻ったといえる。 遠回りした分、資産形成にも時間がかかった。
自分で見出し、決めることが大切
このように、自分の投資スタイルは非常に保守的で慎重なものなので、取り立てて他の人の参考になるようなものではないかもしれない。ただ、買った株を持ち続けるためには、投資する銘柄は自分で見出し、決めることが重要だと思う。証券会社のツールでスクリーニングにかけたり、実体験で気に入ったり、気になる店やサービス、商品があればその会社を調べてみたりする。ニュースやメディアなどで琴線に触れる会社を調べる。とにかくアンテナは普段から張っておき、投資先候補の会社のビジネスモデルや、強みなどをじっくり検討する。
ネットで自分と同じようなスタイルで上手くやっている投資家が注目している銘柄を参考にしたこともある 。鵜呑みにするのではなく、自分なりに分析して納得するという段階を踏むことが大切である。自分が納得して保有する銘柄ならば目先の変動にも動じないで済むからだ。
高配当銘柄へのシフトを進めることが課題
おかげで何とかマーケットで生き残り、いくつかの保有銘柄は購入時の10倍以上になっている。また、配当を目的とした銘柄と、事業成長に伴う株価上昇のリターンを目的とした銘柄を組み合わせるようにしている。現在 、株式投資の配当利回り(時価ベース)は1%程度。これを3%程度にできれば配当だけで生活できるめどが立つ 。早くポートフォリオを組み替えて資産の利回りを上げたい。もっとも、この作業は退職するまでに行うべきだったと反省している。
現在、ポートフォリオの組み換えで検討しているのは、株価が上昇して時価でみた配当利回りが大幅に低下している銘柄の入れ替え。 例えば簿価の配当利回りが20%でも、今の時価でみた配当利回りが1%だと資金効率が悪すぎる。実際そのような銘柄がポートフォリオにあるが、簿価で見た配当利回りなどただの自己満足でしかない。キャピタルゲインの税金がすごいことになりそうだが、含み損の銘柄も売却しながら上手く銘柄を入れ替えて配当収入だけで生活できるようにすれば、生活基盤の一層の安定化が期待できるのではないだろうか。